「ヨコミネ式」メソッド
「すべての子どもが天才である。ダメな子なんて一人もいない」
「すべての子どもが天命をうけてこの世に生まれて来た。その天命を最大限に発揮させたい」
この理念の下、鹿児島県で保育園を経営されている横峯吉文さん。
「ヨコミネ式」といわれるメソッドで圧倒的な教育成果を出されています。
この「ヨコミネ式」で育った園児は、
■卒園までに2,000冊の本を平均的に読破。
■掛け算ができるようになる。
■絶対音感を身に付ける。
■全員が10段の跳び箱を飛ぶ。
■倒立、側転、逆立ち歩きができる。
など、幼稚園児とは思えないようなことができるようになります。
「あ」から学ばせるのが本当にいいの?
このような信じ難い成果が出るのは様々な理由がある訳ですが、「ヨコミネ式95音」と呼ばれる文字を子供達に学ばせる方法に集約されていると思います。
ひらがなを教える場合は、普通は「あいうえお・・・」というように五十音順で教えます。
しかし、大人の我々は何度も書いてきたことですので気づきませんが、子供達からすれば「あ」という文字を書くのは大変です。
最初の「あ」が上手く書けないため、文字を学ぶことを嫌がり、学習に消極的になっていく子供達を横峯さんは多く見てきたそうです。
そこで常識を疑います。
「あ」から学ばせるのを当然のように考えているが、本当にそれが効果的なのか?
こんな難しい文字から教えるのではなく、文字を学ぶことの成功体験を得られて、学習意欲を生み出す簡単な文字から学ばせた方がよいのではないか?
こうした考え方から、ひらがな・カタカナ・優しい漢字の95文字を同時並行で学ぶ「ヨコミネ式95音」が生まれます。
最初は「一」「|(縦棒)」「十」「二」「エ」と簡単で書きやすいものを学び、最後に「ふ」「え」「ん」「あ」「む」と勉強していきます。
通常、最初に学ぶ「あ」は何と最後から2番目です。
この「ヨコミネ式」で学んだ園児は、例外なく3歳の夏までに95音(ひらがな・カタカナ全て含む)をマスターするそうです。
経験のダークサイド
経験を積むことは基本的に多くの分野でよいことでしょう。
ただ、世の中は「光と影の法則」で成り立っています。
光が強ければ強いほど、同じように影も濃くなっていきます。
経験を積むことで、技術の習熟度が高まり、さまざまな事柄に対応ができるようになります。
しかし、無意識レベルで「これは、こういうものだ」という固定観念・経験則が生じて、「新しい手法に目が向かず、いつまでも固定観念に縛られて非効率な方法で仕事を続ける。」
企業レベルで言えば、「過去の成功体験に縛られて思考が固定化されているうちに、新規参入企業に新しいビジネスモデルを展開され、じり貧に陥っていく。」
こうした事が生じていきます。
これからのVUCAの時代、よりリーダーはこの点を踏まえて、経験のダークサイドが生じないように努めていく必要があります。
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