できる人とできない人の違い

人材育成

望みを実現する人の特徴

AさんとBさんが、それぞれ持ち家を購入したいと考えたとしてください。

Aさんは、漠然と「家が欲しいなぁー」というレベルで思考を止めています。
結果、問題意識も「お金ないなぁー」という抽象的なレベルになり、家を購入する具体的なアクションが取られていません。

一方、Bさんは家を購入するという想いを掘り下げて考えます。
5年後に、通勤時間は1時間半以内の場所で、大きさは延べ床面積100㎡ぐらいの3LDKの物件。
近くにスーパーマーケットがあり、駅からは1キロぐらいまでの距離。
費用は5000万円以内。ローンは35年で毎月12万円程度。

ここまで掘り下げて考えると、頭金をどれぐらい用意すべきかを算出できます。
すると、保有している貯金額と比べていくら足りないか?がわかります。
300万円足りないならば年間60万円です。
ここまで目標が具体化すれば、遊興費の〇〇を節約しよう。お昼のランチは〇円までに抑えよう。などといった具体的な施策を考えることができ、達成可能性が高まります。

抽象的思考と具体的思考

長年、多くのビジネスパーソンの方々と接してきて感じることとして、パフォーマンスの高い人とそうでない人の違いの一つに、目標や為すべき課題を即座に具体的に考えて動くか?抽象的な思考で止まり、いつまでも着手しないか?ということを感じます。

人は、新規開拓しよう。業務改善を行おう。本気になろう。といったように、取り組むべきことを抽象的な思考レベルで止めていては、具体的な行動はなされません。
仕事でもプライベートでも為すべきことは、どんどんやってきますので、意識や時間が持っていかれ、気づけば1か月、3か月何もできていなかった。。。という事態に陥ります。

やはり家の購入事例のように、いつまでに、何を、どのような方法でといった5W3Hの切り口で、即座に為すべきことを具体的に考える習慣を持つことが重要です。
それが、先のブログでも述べた初動の速さにつながり、成果を導きます。

悩みと課題

世の中に悩んでいる人は多くおられると思います。
もちろん、この悩みという言葉の定義はさまざまあり、かつ深刻度も違いがあり、今からお話することは当てはまりにくいこともあるかもしれませんが、私はこの悩みも思考の具体化が足りない。決断ができていないから生じていると考えています。

私自身も含め、悩みを抱えている時は、あれこれ考えているようで思考が抽象的なレベルで止まっているケースが多いように感じます。

新規開拓が進まない。
商談の進め方を変えないといけないのか?プレゼン資料がよくないのもある。さらに言えば、見込み客の質が低い面もある。。。といったように考えるものの、この程度の抽象的なレベルで思考が止まります。

当然、業務はさまざまありますし、不測の事態なども生じて、時間が経過していきます。

そして、また新規開拓の場面になった際、同じような商談・ツールで臨んで結果が出ないという状況に陥り、悩みは継続されます。

逆に結果を出す人は、新規開拓が進まないことに対して深く掘り下げて考えます。

商談の進め方に一つは原因がある。分解すると、最初の世間話をするアイスブレーキングが固い。あとは顧客の要望を具体化するための質問が不十分なことも挙げられる。結果、商品説明において的外れなことを喋っている。商品説明も長過ぎるかもしれない。。。。
プレゼンツールにも原因があるだろう。具体的には。。。

そして、ロジックツリーなどの方法を用いて、新規開拓がうまくいかない原因を3層・4層のピラミッド形式で体系的に整理します。
全体像を俯瞰してみて、影響度の大きいものを2つ3つ選択して、具体的な改善プランを検討します。

こうして結果を出す人は、うまくいかないことを具体的に思考することで課題化します。
表現を変えると、具体的に、今できる・変えられることを考え、行動に移します。

このように悩みを課題化する思考習慣を育むのが人材育成の一つの重要要素だと思います。

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